概要
- CO2排出削減とものづくりの両立という新たな価値の創出のために、植物を中心とした多様な代謝能を活用し、植物や微細藻類、新規CO2固定微生物を宿主としたCO2を直接的な原料とする工業的な方法でのものづくりのための革新的な基盤を構築する。
- 植物や新規微生物の生物情報を収集し、開発途上の植物・微細藻類において、代謝デザイン、人工的なゲノム構築やゲノム大規模改変、遺伝子導入、分化制御等の先端的技術開発を実施する。
- これらの技術を微細藻類や培養細胞、工業化に近い植物に適用しつつ、これまで困難であった物質への生産実証研究に取り組む。
チーム体制
バイオものづくり拠点の形成
理研・遺伝研・東工大の有する最先端研究基盤を高度化、領域の研究支援によりCO2削減に資するバイオ生産の実証研究を加速
データ収集拠点
理研 横浜キャンパス
(データ収集グループ)
(データ収集グループ)
- 新奇CO2固定微生物の高精度ゲノム解析
- 新奇宿主や代謝改変株の高速代謝プロファイル解析
- ものづくり宿主細胞の有用物質蓄積の微細構造の解明
微生物開発拠点
理研 筑波キャンパス
(微生物開発グループ)
(微生物開発グループ)
- 領域成果のリソースの一般供用により分野全体の活性化
- 新規CO2固定微生物の探索、既保有株のゲノム・特性解析
- CO2固定微生物等のものづくり宿主としての有用性の検討
データ利活用拠点
遺伝研DDBJセンター
(データ利活用グループ)
(データ利活用グループ)
- 公開前データをグループ間で共有できるクラウド基盤構築
- GteX植物グループのウェブサイトとデータの連携
- DDBJ(ゲノム)やMetaboBank(メタボローム)情報の国際標準化と再利用促進
- データ共有には遺伝研のグループクラウドを利用し、論文公開前からのデータ利活用を促進します。
ゲノム構築拠点
東京工業大学すずかけ台キャンパス
(ゲノム構築グループ)
(ゲノム構築グループ)
- ゲノムを大規模に改変するための長鎖DNAを効率よく合成できる実験プラットフォームの構築を推進する
→ 共同研究者とともに、高機能化細胞を創生する - 合成する遺伝子クラスターを導入すべき最適なホスト細胞を円滑に選定するために、あらかじめ遺伝子クラスター導入用のランディングパッドをゲノムに導入した細胞のライブラリーを開発する